[初手7八銀戦法]新訳・初手7八銀戦法

こんばんは。

ぴかり(夫)です。

オリジナル戦法「初手7八銀戦法」

過去記事で紹介していますが、

最近、この戦法に関して考え方が変わってきたので

「新訳」と名付けてみました。

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初手7八銀戦法の特徴

では早速、新訳・初手7八銀戦法を解説していきます。

「初手7八銀戦法」の手順

将棋の初手といえば、基本的には▲2六歩か▲7六歩です。

しかし、この戦法は▲7八銀とします。【第A図】

【第A図】▲7八銀
2016100901

ここで、後手が△3四歩と角道を空けてきた場合、

次の手は▲8六歩と角頭の歩を突きます。【第B図】

【第B図】▲8六歩
2016100902

この後、後手の出方によって大きく駒組みが変わってきます。

詳しくは、後述します。

もし2手目、後手が△3四歩ではなく

飛車先の△8四歩だった場合は、

▲7四歩から雁木囲いにします。

雁木囲いについては棋書がありますので

そちらを参考に。

簡単ではありますが、下記記事でも紹介しています。

「初手7八銀戦法」は奇襲戦法

「初手7八銀戦法」は相手の意表を突く

言わば「鬼殺し」のような 奇襲戦法 です。

そして狙いは、8筋の強行突破です。

前項の【第B図】で角頭の歩を突いた理由です。

8筋のみの歩を突いて、8筋突破だけを目指します。

基本的な流れとしては、

【第B図】以降、▲8七銀と銀を繰り上げて

▲7九角と角を引き下げて、▲8八飛と向い飛車に振ります。

【第1図】▲8八飛
2016081301

それでは、実践例として

27手で勝負が着いた例を紹介します。

実践例

初手から

▲7八銀ー△5二飛ー▲8六歩ー△5四歩
▲8七銀ー△3四歩【第2図】

【第2図】△3四歩
2016082101

後手は少し定跡とは異なりますが、

ゴキゲン中飛車です。

▲7九角ー△3二金ー▲8八飛【第3図】

【第3図】▲8八飛
2016082102

8筋の歩だけを突いて、飛車を8筋に振りました。

本来、後手は8筋を守る必要があるのですが

油断して攻めの準備を続けてしまいます。

△4二銀ー▲7六銀ー△7二銀ー▲7六銀
△7二銀ー▲8五歩ー△5三銀

【第4図】△5三銀
2016082103

今、後手は8筋の守り駒は銀しかありません。

この後、▲7五銀と攻め上がります。

▲7五銀-△3三角ー▲8四歩

【第5図】8四歩
2016082104

ここまで16手。もう8筋突破は確実です。

△同歩ー▲同銀ー△8三歩打ー▲同銀成
△同銀-▲同飛成

【第6図】▲同飛成
2016082105

この後、数手指して後手は投了しました。

「初手7八銀戦法」の前提条件

この戦法の前提条件は以下の2点です。

前提条件1.先手番であること

前提条件2.後手の2手目が△3四歩

後手の2手目が△8四歩だった場合は、

雁木や四間飛車の定跡に合流します。

前提条件の詳細は過去記事参照。

相手の戦法別の対応

初手7八銀戦法は相手の戦法によって、駒組みが変わります。

大きく分けて、「居飛車・銀冠型」「向い飛車・美濃囲い型」です。

相手が三間飛車の場合は、「居飛車・銀冠型」。

それ以外の場合は、「向い飛車・美濃囲い型」です。

居飛車・銀冠型

この初手7八銀戦法を考え出した当初は、三間飛車相手にも

「向い飛車・美濃囲い型」で戦っていましたが、どうも相性がよくありませんでした。

8筋速攻を目指しても三間飛車のスピードに追いつけなかったのです。

そこで、「居飛車・銀冠型」で対抗するようになりました。

三間飛車の場合

【第3-1図】▲7八玉まで
2016091103
初手から、
▲7八銀-△3四歩-▲8六歩-△3二飛
▲8七銀-△3五歩-▲6八玉-△6二玉
▲7九角-△7二玉-▲7八玉まで

その後は銀冠を目指して囲いを築いていく。

【第3-2図】▲6七金まで
2016091104

無理やり、向い飛車・美濃囲い方で

頑張る方法もありますが、難しいです。

詳細は過去記事で。

向い飛車・美濃囲い型

この「向い飛車・美濃囲い型」が、この初手7八銀戦法の

オーソドックスになります。

居飛車の場合

【第I-1図】▲8八飛まで
2016091102
初手から、
▲7八銀-△3四歩-▲8六歩-△8四歩
▲8七銀-△8五歩-▲同歩-△同飛
▲8六歩打-△8二飛-▲7九角-△6二銀
▲9八飛まで

詳細は別記事で。

中飛車の場合

【第N-1図】▲4八玉まで
2016091101
初手から、
▲7八銀-△3四歩-▲8六歩-△5四歩
▲8七銀-△5二飛-▲7九角-△5五歩
▲8八飛-△6二銀-▲4八玉まで

詳細は別記事で。

四間飛車の場合

【第4-1図】▲4八玉まで
2016091106
初手から、
▲7八銀-△3四歩-▲8六歩-△4四歩
▲8七銀-△4二飛-▲7九角-△6二玉
▲8八飛-△7二銀-▲4八玉まで

今後も、この戦法を実践で試して、磨き上げていきたいと考えています。

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