[初手7八銀戦法]対三間飛車の考察

こんばんは。ぴかり(夫)です。

今回は、初手7八銀戦法の弱点のひとつ

対三間飛車戦法について考えたいと思います。

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対三間飛車の概要

初手から3筋の歩突き捨てまで

下図は初手から

▲7八銀ー△3四歩ー▲8六歩ー△3二飛【第1図】

とした局面です。

【第1図】
2016040301

ここからさらに

▲8七銀ー△3五歩ー▲7九角ー△3六歩【第2図】

とずんずん3筋を突進されてきた局面です。

【第2図】
2016040302

初手7八銀戦法向い飛車して

一気に8筋から攻め込む戦法です。

しかし、3筋を突進してくる三間飛車のスピードに

対応するのが難しいです。

以下、▲同歩【第3図】

【第3図】
2016040303

ここで後手の手として考えられるのは

△同飛か△5五角です。

△同飛での歩交換

まず、△同飛の場合は、

△同飛ー▲3七歩打ー△3四飛ー▲8八飛【第4図】

【第4図】
2016040304

向い飛車にできました。

この後、3七地点を狙う△5五角が多いです。

△5五角ー▲5六歩ー△6四角【第5図】

【第5図】
2016040305

ここで、▲3八銀や▲2八銀と守りたくなりますが、

▲7六銀と一気に攻めあいに持っていったほうが良いようです。

(ほ、ほんとか!?)

以下、

▲7六銀ー△3六歩ー▲6五銀ー△3七角成【第6図】

【第6図】
2016040306

なるほど。銀で角を攻めることで

角桂交換に持っていけるんですね。

しかし後手も、と金が作れて十分な感じがします。

以下、▲同桂ー△同歩成ー▲4五角打!【第7図】

【第7図】
2016040307

ほえ~。こんな手があるのかぁ。

結構ここで7九角を見落としてくれて

△3五飛とかしてくれそうw

これはいけそうだ!

歩交換せずに△5五角

では、戻って【第3図】から△5五角とされた場合を考えます。

再掲【第3図】
2016040303

ここから△5五角とされた場合は、

ここはもう、向い飛車を諦めて「飛車角交換上等!」

と▲6八玉と囲い始めるのが良いようです。

確かに、三間飛車だと玉のコビンが開いているので

角が使いやすそうですね。

△5五角【途中A図】ー▲6八玉ー△2八角成ー▲同銀【第8図】

【途中A図】
2016041708

【第8図】
2016040308

これだと一歩得していて、さらに手得もあり良さそうです。

また、後手が△2八角成りではなく

慌てずに△3六飛と歩を拾ってきた場合もありそうです。

【第3図】から、

△5五角-▲6八玉ー△3六飛ー▲3七歩打【第9図】

【第9図】
2016041706

続けて、△3二飛ー▲5六歩ー△6四角【第10図】

【第10図】
2016040309

これ以降は後手も囲いに入るのが良いようです。

後手が囲わずにさらに△3六歩打とかした場合は・・・

▲7八玉ー△3六歩打-▲同歩【第11図】とすれば

最初の局面【途中A図】と似た状況に戻りました。

これはかなり手得した状態になりそうです。

【第11図】
2016041707

再掲【途中A図】
2016041708

相手がじっくり囲ってきた場合

ここまでは、相手が一気に攻めてきたパターンでした。

このパターンの場合は、よい勝負に持ち込めそうですが、

相手が先ず囲ってくると、かなり苦戦を強いられます。

歩交換せずに美濃囲いに

【第11図】
2016062707

【第11図】は歩交換をしないで

後手が玉を囲い始めたところです。

ここから、▲8八飛と飛車を振って【第12図】

【第12図】▲8八飛
2016062708

△5二金-▲7六銀-△7二銀-▲8五歩-
△7一玉-▲7五銀-△8二玉【第13図】

【第13図】△8二玉
2016062709

ここから8筋突破はかなり厳しくなります。

7五にいる銀も中途半端で、よろしくなさそうです。

相手が囲い始めれば、こちらも囲おう

こうなる前に、△7一玉【第14図】とされた時点で

こちらも囲いに入るのがよさそうです。

【第14図】△7一玉
2016062710

この後、▲3八銀から囲えば一局になるようです。

飛車先の歩交換の際【第15図】は、▲3七銀と守って

矢倉にするか、▲4八玉として美濃囲いにすれば良さそう。

【第15図】▲同飛(▲3六飛)
2016062711

矢倉に囲う場合

【第15図】から▲3七銀とした後は、5筋の歩を突いて▲5七角や

8筋の歩を突き捨てて▲7五銀を織り交ぜて

【第16図】で互角のようです。

【第16図】4八金
2016062712

美濃に囲う場合

【第15図】から▲4八玉とした後は、

▲3七歩打と守ったり、▲4六歩とついて高美濃を

目指して、これもまた互角です。【第17図】

【第17図】▲8八玉
2016062713

ただ、美濃囲いにしたほうが若干ソフトの評価値が

良いようなので、美濃囲いにするのがベストなのかもしれません。

では、また。

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