こんばんは。
ぴかり(夫)です。
初手7八銀戦法の2016年3月度の
実践例を紹介したいと思います。
その2:「角交換拒絶の▲4六歩で優勢に」
その4:「居飛車には負けないぞ その1」
その5:「居飛車にはまけないぞ その2」
Contents
その1:作戦勝ちだったが、次の手が分からず敗北
3月17日の将棋ウォーズでの対局。
相手は初段の方でした。
初手▲7八銀で、相手が角道を空ける
△3四歩と突いてきたので▲8六歩と
初手7八銀戦法を続行し向い飛車を目指します。
その後、後手は飛車先を突いてきました。
△8四歩-▲8七銀から
後手は銀を繰上げて対抗してくる△7二銀【第1図】
【第1図】
ここから、角を下げる▲7九角
後手はさらに銀を繰り上げる△8三銀
そして待ってましたとばかりの▲8八飛【第2図】
【第2図】
この時点で評価値は +147 とまぁ、ほぼ五角。
続いて後手はさらに銀を繰り上げる△7四銀
こちらも銀を繰り上げる▲7六銀【第3図】
【第3図】
この後、後手の疑問手△7二金が出ます。【第4図】
【第4図】
評価値は +472?と少し有利になります。
金が1枚、玉の守りから離れるので悪形なのでしょうか。
この後は▲5六歩と突いて、7九にいる角の活用を考えながら
舟囲い を築きました【第5図】
【第5図】
この時点で評価値は最大の +1181 まで伸びました。
後手は9四金と変な位置にいますね。
ここまで来ると作戦勝ちでしょうか?
しかし・・・
角交換などして手が進んだ41手目に
▲7一角打という悪手が出て負けてしまいました。【第6図】
【第6図】
△5二飛で受けられるのに、何やってんだかなぁ~・・・。
しかし他の手も思いつきませんでした。
解析ソフトは▲4六歩ですか。
△同馬なら▲5四歩打から▲7一角打を狙うようです。
はぁ、なるほどなぁ~。
角交換拒絶の▲4六歩で優勢に
3月18日に将棋ウォーズでの対局。
相手は3級の方でした。
低級相手の場合には、「初手7八銀戦法」は効果が絶大です。
初手7八銀の後、相手は角道を空ける△3四歩でした。
その後、向い飛車に振って銀を繰り上げました。【第7図】
【第7図】
後手は△3二金や△1四歩など、右側に2手使っています。
この時点では、左側の強行突破を狙う「初手7八銀戦法」に
がっつりハマってくれそうな匂いがプンプンしました。
この後相手は9筋の端歩をどんどん突いてきましたが
無視して舟囲いを完成させました。【第8図】
【第8図】
この時点で評価値は +595 と有利なようです。
続いて後手は△1三角と角交換を求めてきましたが、
嫌なので▲4六歩と拒否。【第9図】
【第9図】
ここで後手は疑問手△2二角。
角交換を拒否されて戻ったのでしょうが、これでは手損。
拒否の▲4六歩も高美濃囲いへの足がかりにもできて、一石二鳥(ちょっと違うか?)
この時点で評価値は +863 の優勢。
こちらは高美濃、相手は居玉。そして手損ではしょうがないところでしょうか。
このまま押し切って勝ちました。
振り飛車矢倉を相手に・・・まあ、善戦?
3月23日に将棋ウォーズでの対局。
相手は1級の方でした。
初手▲7八銀から、相手は角道をあける歩を突いてきたので
「7八銀戦法」続行。
飛車を8筋に振ったところでは、
相手は四間飛車で美濃囲い模様です。【第10図】
【第10図】
続いて後手は△7四歩ー△6四歩ー△6二玉と
美濃囲いではなく、早囲いの模様。
ちょっと慣れない進行で戸惑いました。
【第11図】
【第11図】でこれ以上、攻め手がないので
囲いに入りました。
▲5八金ー▲4八玉ー▲3八玉と
舟囲いを作ってから、
さらに▲2八玉とした場面です。【第12図】
後手も矢倉囲いの完成間近です。
【第12図】
この時点で評価値は +289 と少しリード。
この後、▲3八銀と美濃囲いを完成させましたが、
評価値は +138 と少し下がりました。
解析ソフトは穴熊を推奨していました。
と、まあこの後はお互い囲いあって、
攻めの銀を交換して、以下の局面に。
ここで、「5筋が攻め場所だ!!」と
▲5八飛!!
・・・これが疑問手でした。(なんで!?)
ここでは▲5四銀打が正解だったようです。
評価値は -315 に。
この後は評価値を互角に戻すとこまで頑張りましたが
結局またこちらに悪手が出て、負けちゃいました。
ただ、「初手7八銀戦法」としては
成功とも言えませんが、失敗というわけではなかったと思います。
反省点としては、角を活かせなかったことですね。
解析ソフトはしきりに▲5七角を推奨してました。
▲5七角や▲4六角など角を活かせると成功ですね。
居飛車には負けないぞ その1
3月30日の将棋ウォーズの対局。
相手は3級でした。
初手から、
▲7八銀ー△3四歩ー▲8六歩ー△8四歩【第13図】
【第13図】
相手は居飛車でした。
続いて、
▲8七銀ー△7二銀ー▲7九角ー
△8三銀ー▲8八飛【第14図】
【第14図】
向い飛車に振ったところで
評価値は -152 と少しこちらが悪いようです。
続いて、
△7四銀ー▲7六銀ー△9四歩ー▲5六歩【第15図】
【第15図】
ここまでくると評価値は -16 とほぼ五角になりました。
その後、
△1四歩ー▲1六歩ー△4四角ー▲5八金【第16図】
【第16図】
ここで評価値は +180 と盛り返します。
さらに進んで
△9三桂ー▲5七角ー△8五歩ー▲同歩【第17図】
【第17図】
ここで評価値は +448 でした。
この後は悪手が出ながらも、なんとか押し切って勝ちましたw
居飛車には負けないぞ その2
3月30日の将棋ウォーズの対局。
相手は1級でした。
初手から、
▲7八銀ー△3四歩ー▲8六歩ー△8四歩ー▲8七銀【第18図】
まで先ほどの対局と同じ展開。
【第18図】
この後、後手は飛車先の歩を突いてくる展開。
△8五歩ー▲同歩ー△同飛ー▲8六歩打【第19図】
【第19図】
この後、相手は飛車を単純に下げる場合と
アグレッシブに横に振ってくる場合があります。
まぁ飛車をただ下げる場合がほとんどですが。
本局も8二飛と下げてきました。
△8二飛ー▲7九角ー△7二銀ー▲8八飛【第20図】
【第20図】
ようやく向い飛車にできました。
ここで評価値は +165 です。
この後、
△8三銀ー▲7六銀ー△9四歩【第21図】
【第21図】
ここで相手は端歩を突いてきました。
この展開もよくあります。
本戦法は一刻も早く8筋を強行突破したいので
端歩は無視します。
相手が一手休んでるとさせ思えます。
この後は、
▲8五歩ー△7四歩【第22図】
【第22図】
飛車のコビンが開く△7四歩も
「チャンス!!」って感じです。
この後、▲5六歩ー△5四歩ー▲4六角【第23図】
【第23図】
ここで評価値は +1130 でした。
△5四歩が疑問手のようです。
この後はずっと優勢に進めて勝ちました。
美濃囲いではなく穴熊囲いだった・・・
それでは3月最後の将棋ウォーズでの対局。
相手は1級でした。
相手は四間飛車でした。
▲7八銀ー△3四歩ー▲8六歩ー△4二飛【第24図】
【第24図】
続いて
▲8七銀ー△4四歩ー▲7九角ー△4五歩【第25図】
【第25図】
どんどん攻めてきます。
・・・が、四間飛車には▲5六歩と突けば
角が利いて、後手もそう簡単に攻められません。
▲5六歩ー△6二玉ー▲8八飛【第26図】
【第26図】
相振り飛車になった場面です。
評価値は +48 とほぼ五角です。
この後、
△7二玉ー▲7六銀ー△8二玉ー▲8五歩ー△7二銀【第27図】
【第27図】
ここまでくると、もう攻め手はないので
囲いにはいります。
▲4八玉ー△5二金ー▲5八金ー△6四歩ー▲3八玉【第28図】
【第28図】
舟囲いが完成したところで
評価値は +383 と少し有利かな?って感じです。
この後はさらに美濃囲いへ発展させます。
△6三金ー▲2八玉ー△7四歩ー▲3八銀【第29図】
【第29図】
美濃囲いにしましたが、これが悪手だったようです。
評価値は +441 から -93 と急降下。
やはり、上からの攻めに弱い美濃囲いでは
駄目ということでしょうね・・・。
穴熊にするのが正解だったようです。
この後、
△7三銀ー▲5七角ー△7二金ー▲9六歩ー△9四歩ー▲9七香【第30図】
【第30図】
攻め手がないので、端攻めを敢行!
△1四歩ー▲1六歩ー△3二銀ー▲9八飛【第31図】
【第31図】
さあ、飛車もスタンバイOK!
銀も9筋戦線に参加させるために、一度引きます。
△4三銀ー▲8七銀ー△4四銀ー▲8六銀【第32図】
【第32図】
やはり手損が響いているのでしょうか。
評価値は -323 と少し不利。
相手は振り飛車の場合は、端攻めを考慮して
▲7六銀と出るタイミングは遅らせたほうが良かったのかもしれません。
う~ん、今後やってみよう。
この後は
△3五銀ー▲9五歩ー△同歩ー▲同銀【第33図】
【第33図】
さらに進んで
△4六歩ー▲9四銀ー△同香ー▲同香【第34図】
【第34図】
後手の△同香は疑問手だったようで、
評価値は +463 と大きくこちらに振れました。
しかしこの後はこちらに悪手がでて負けてしまいました。
対四間飛車の場合の▲7六銀と出るタイミングは
もう少し検討する余地がありそうです。
それでは、このへんで。
では、また。