[将棋王国物語]攻め手がなくなったら、無理せず守れ！

こんにちは。ヒシャ王子です。
今回も負け将棋を振り返るよ！

負けた将棋を振り返るのは
辛いですが、自分の何が悪かったのか
見つめ直さないと強くなれませんね。

そうだね。
以下の【第１図】は
初手７八銀戦法から相手が
居飛車で飛車先の歩を交換した場面だね。

【第１図】△８二飛

ここから向い飛車に振って
お互いに銀を繰り上げていったのが
【第２図】だね。

【第２図】▲８五歩

次に相手が△８三歩打としたんですよね。【第３図】

【第３図】△８三歩打

これは後手が手損だね。
折角、△８四歩ー△８五歩と進めて手駒にした歩を
元の位置の８三歩に戻しちゃうんだから。

この時点で評価値は +600 と
優位に立っていましたね。

これは勝ちたい将棋だったね・・・。
じゃあ、ちょっと進んで問題の一手のところだね。
【第４図】は後手が６筋の歩を突いてきたところ。

【第４図】

まず、ここで考えたのは
いかに銀交換するかだったんだけど・・・。
そのために▲６四角と上がったのが駄目だったみたい。

ここは一息いれて▲４八玉と
囲い始めるのが良かったようですね。

そのへんの緩急の付け方が
まだイマイチ良くわからないんだよね。
確かに【第４図】から良い攻め手もないし
攻められる危険もないから、
後から言われると納得はできるんだけど・・・。

まぁ経験を積むしかないんでしょうねぇ。
それでは【第４図】から
▲６四角ー△５二金ー▲７五銀ー△同銀ー▲同角
と銀交換を敢行して後手が
△４二玉とした場面ですね【第５図】

【第５図】

この場面では、次に後手が
△７六銀打とされるのが
すごい怖かったんだよね。

そうですね。
▲同歩としたら飛車が
取られてしまいますからね。

そのために、▲８六飛としたんだけど
悪手だったみたい・・・。
▲４八玉と囲いに入るのが正解みたいだね。

後手が△７六銀打としてきても
▲同歩ではなくて▲７八金で守れば
良いんですねぇ。

▲８六飛としてしまうと
△６六歩－▲同角－△同角－▲同歩－△７五銀打【A図】
となって飛車が狙われて６筋もピンチになっちゃうんだね。

【A図】

やっぱり常に浮き駒にならないよう
最新の注意をしなければなりませんね。

ただ本譜は▲８六飛の後、
△６三金となり五角の展開が続きました。

次の問題の局面は、角交換が行われて
後手が△７八角打【第６図】としてきたところですね。

【第６図】△７八角打

後手の狙い△５六角成は見えていたけど
ここは囲いを優先したほうが良いと思って
▲３八玉としたんだよね。

ここは▲４五角打という
「攻防の角」の一手がありましたね。

そうかぁ・・・。
△５四金とされても▲３四角【Ｂ図】で
こちらが有利っぽいね。

【Ｂ図】▲３四角

後手が２三の地点を守りながら
４一の金で角を追い返しにきても
こちらも▲６八金で角交換を狙えますね。
相手は金が上ずる形になるので有利ってわけですね。

そこまで読めないなぁ・・・。
はぁ、がんばろ。
そして次の手が中盤戦で最悪の手だったね。

【第７図】△６二金

ジリジリとした展開が続いて
６筋を攻めている局面だね。
しかし手駒もなくて次の手が見つからなかったんだ。

逆に後手は８筋から攻めてくるようですよね。
しかし歩がまだ８四の地点ですから
攻めるには時間がかかりそうですよね。

そうだね。序盤の△８三歩打とした
手損がたいぶ響いているよね。
でも、ここで８筋に角が睨めるようにと思って
▲６六角【第８図】としてしまったんだ。

【第８図】▲６六角

持ち駒に歩があれば、
まだ生きる手なような気はしますけど
持ち駒はなにも無いですからね。
悪手でしたね。

攻め手がなくなったら、無理せず守れ！
だね。

そうですね。今後気をつけましょう。
では、最後に終盤戦の入り口あたりでの
悪手を見ておきましょうか。

【第９図】△６五馬

王手がかかった場面だね。
でも、持ち駒も豊富で有利な場面だよね。
ここで▲４七金という悪手をしてしまった・・・。

いけませんよねぇ。
相手の角のラインに玉がいるのは
最も危険です！

ここは▲５六桂打だったみたいだね。
これは次の一手▲６四桂打を見越した
攻防の一手になるんだよね。

やはり常に攻防の一手を意識しないと駄目ですね。
次の対局に活かしていきましょう。

そうだね。
では、また～。